ポケモン対戦ど素人がオリーヴさんテーマパーティでマスターボール級に到達するまで
オリーヴさんテーマのレンタルパーティも公開
※長文注意 僕はポケモンが好きだ。初代から欠かさず遊んできているし、自己紹介でもポケモン好きを名乗る。
しかし対戦は苦手なので、「ポケモンやってます」とは胸を張って言えずにいた。 一番対戦に取り組んだのはバトレボの頃だと思う。対戦動画(特にもこう先生)にどハマりして、実際に育成も対戦もした。しかしメガシンカ以降は仕事が忙しくなったこともあり、徐々にポケモン対戦から遠ざかっていった。第七世代では対戦は全くしなかったし、実況すら見なかった。
これは準伝をパーティに組み込むのがほとんど前提になっていたのも意欲をそがれた原因ではあるが、教員の仕事をしている頃は、新作が出てもシナリオクリアのための時間すらまともに取れなかったのだ。 しかし転職して勤務時間帯以外が自分のために使えるようになった。それも変な話だが、とにかく自分の中でしっかりポケモンやりたい気持ちが強くなっていた。 剣盾では、使いやすそうなレンタルパーティが誰でも使えるような仕組みがあり、対戦に挑戦しやすい環境が整っている。
しかも、ダイマックスという、 どのポケモンでも 活躍する機会を作れるシステムがあることの意味がとても大きい。このことは、ランキング上位勢のポケモンを見てもわかる。ある程度の傾向はあるが、手持ち全被りはあまりないように見える。好きなポケモンでチームを組んでも戦える。そんなところがとてもいい。
だから挑戦してみようと思ったのだ。 とはいえ僕は、対戦が得意ではない。かつてレーティングに挑戦したこともあったが、10戦中せいぜい1~2勝できればいい方。結局ほとんどいわゆるエアプになった。作戦を考えてパーティを作るだけ。育成するところまでで力尽きてしまう。
他人がやっているのを見るのと、実際に自分がやるのでは全然違う。短い時間であれこれ判断して戦う、リアルタイムの対人対戦には非常に強い苦手意識があった。 前置きが長くなったが、そんな感じの対戦素人でも、今回、剣盾の5月シーズンで、何とか自分で考えたパーティでマスターボール級まで辿り着くことができた。 結論から言えば、そのためには何よりも対戦経験が必要だったのだが、そのためにやったことは次の通り。 シーズン1から、参加報酬のアイテムとBP目的で、数戦だけだがランクマッチに挑戦した。
バトルタワーのレンタルパーティでもいいが、「これでマスボ級楽勝です」と書いてあるものをTwitterで見つけて使わせてもらった。 元のツイートを見つけられてないので引用はしないが、
ミミッキュ、アーマーガア、弱点保険バンギラスといった超メジャー級のポケモンが入っているパーティで、確かに、簡単に勝てそうな気がした。 正直なところ、僕はちょっとしたこだわりで、対戦下手にもかかわらず、超メジャー級のポケモンを避けるところがあった。だからこれまで育ててきたポケモンはいわゆるマイナーポケモンたちばかりで、勝てない理由の言い訳にしていたところもある。 だから、レンタルパーティであればある程度勝てるのではないかと思っていた。でもそうではなかった。何試合かして、やっぱり対戦センスがない、と思った。全然勝てなかった。
その後も報酬目当てで毎シーズン何度かずつ対戦した。さすがに強いパーティというだけあって、勝てるときは勝てるので、報酬目当てであっても計20回くらいは挑戦することにした。(サブロムも含めSwitch2台×2あるのでもうちょっとやっていたかもしれない)
そうすると、ちょっとずつ対戦に慣れてきたのか、モンスターボール級には上がれるようになった。とはいえ、ランク4くらいがせいぜいだったが。 今年3月に、しんそくシングルという公式大会があった。
ルールは見せ合いなしの1匹選出で、1ターン10秒のシングルバトル。ダイマックスなし。期間は3日で、1日15戦。 ポケモン対戦の難しいところとして、6匹の見せ合いから3匹選ぶところがある。相手のパーティ構成を見てこちらのポケモンを選ぶのはそれこそ膨大な知識と対戦経験が必要で、しかもその選出が勝敗を決めると言ってもいいほど。 そんな中、「しんそくシングル」は見せ合いも交換もなしのルールということで、その難しさがなく、素人でも関係ない。これはチャンスと思い、これに向けて育てるポケモンを考え、育成した。準備期間が短かったが、最低限ミミッキュ、ドラパルト、ドリュウズ、トゲキッスあたりを攻略対象として、ダメージ計算をしっかり行ってポケモンを5匹考え育成した。 ※今回のパーティとは関係ないが、ラプラス、カバルドン、ルチャブル、マッギョ、サニゴーンを育成。 4ロムあるので全部で15×3×4=180戦。トータルとしては負け越したが、ある程度戦えた。ダメージ計算をしていたことで、「この辺は耐える」「これは厳しい」などがわかったし、逆に深読みしすぎて負けることもあり、対戦の楽しさを味わった。 当たり前かもしれないが、 仮想敵 をきちんと意識して能力の調整を行うことの意味がわかったのは大きかった。対面で倒せる相手を把握することが、シングルバトルにおいてはとても大切だ。 そしてこのことが、パーティ編成、努力値調整、実際の選出にも関わってくると理解できた。この収穫をもとに、オリジナルのパーティを作ってみようと思った。 僕は好きなポケモンで勝ててこそだと思っている。ただ勝てるパーティを、ということであれば、レンタルパーティで十分だと思うので、好きなポケモンでパーティを組むため、いろいろと考えることにした。 実はもともと作ろうとしていたパーティの構想はあったのだが、仮想敵や勝ち筋などが考えられていなかったので、それはいったん保留にすることとした。ちなみに、それはストリンダー・ゴリランダー中心のバンドパーティなのだが、実際同じようなことを考えている人がいて動画があったのも保留にした理由の一つだったりする。 タイプとしては毒タイプが好きなので、独タイプ統一パーティを作るのも考えたが、現在の剣盾では単毒タイプがダストダスだけであることや、タイプ統一は難しいと思うので、勝てないことの言い訳になりそうな感じがしたのでやめた。 ただ、ちょうどダストダスのキョダイマックスが出現しやすいイベントレイドが始まったこともあり、ダストダスは使いたいと思うようになった。シナリオでとってもかわいくて印象的だった、オリーヴさんを意識したテーマパーティを考えることとした。 オリーヴさんの手持ちは の5匹。ダストダス以外はどれも少し特殊な進化条件のあるメスのポケモンだ。それぞれ違ったタイプの魅力のある女性を連想させる。 6匹目もそういう視点でポケモン選びをし、オリーヴさんが連れていても違和感があまりないようにしたい。 候補となりそうなポケモンとしては、パルシェン、クチート、ドヒドイデ、ラプラス、クサイハナ、ラフレシア、イエッサン、ドラピオン、ロズレイドを考えた。(僕の好みも入っているが、どうしても毒タイプが多くなった) しかしそれを意識するだけではなく勝てるパーティにしたいので、弱点を補えるようにする必要があった。そのため、まずは上記5体の技や努力値振りを考えることにした。 一番のポイントはやはりオリーヴさんの幼少期からのパートナーだったことを思わせるダストダス。できればダストダスがキョダイマックスして活躍できるような型にしたい。ダストダスを育成している人の動画はいくつかあったのでそれらを参考にし、くだけるよろい+弱点保険のダストダスにした。(弱点は地面・エスパーのみだが、エンニュートがいるため地面タイプの選出は比較的されやすく、それなりに発動させやすいと感じた。エスパーも選出されがちだと思うが、そもそも多くない) そうやっていくつか動画を見つつ、他のポケモンたちの役割や努力値調整を決めていった。そして、他のポケモンではどうにかできなさそうなギャラドスやミミッキュに対して有利に動きやすいポケモンとして、クチートに決めた。 孵化、育成、努力値振りと育成がほとんど終わり、最後に技、性格、特性の調整をしていたときに残念なことに気づいた。 隠れ特性のポケモンは「とくせいカプセル」によって通常特性に変えられないことを知らなかったので、特性を気にせずに孵化や捕獲をしてしまったのだ。 特性の失敗があって、ちょっと気持ちが落ちかけた。
実はダストダスは2体用意していた。キョダイマックスダストダスがまだランクマッチに参加できないタイミングだったこともあり、ただのダイマックス個体と、キョダイマックス個体の2体を育てていたのだが、結局どちらも目的を果たせなくなってしまった。 それで寄り道をした。実は対戦とはあまり関係ないことで一か月近く使った。 せっかく再度個体厳選を行うのであれば、どうせなら 色違い の子を使いたいと思った。国際孵化を始めたのだ(もちろんひかるおまもりは入手済み)。とはいえ、色違いはなかなか生まれない。2000匹くらい孵化したが生まれず、乱数調整によるレイドバトルでの色違いゲットを目指すことにした。 やり方はここでは触れないが、乱数調整が問題なくできることがわかったので、第一目的だったダストダス以外にも、特大サイズバケッチャ、マラカッチなどの色違いを捕まえた(個体値や特性はミントや王冠を使えばよいので気にしないこととした)。 色違い捕獲もある程度落ち着いた。ランクマッチのシーズンも新シーズンになっていたため、結局キョダイマックス個体に努力値を振り、対戦を始めることとした。 実際対戦を始めてみて、10戦くらいしたところで気づいたのは、明らかな火力不足だった。よく使われるアタッカータイプのポケモンに上から一撃で落とされないような努力値調整をして、返り討ちにできるよう考えていたが、実際には多少耐久に振っているポケモンも多く、そうなると火力不足で倒せない。 そもそも火力も耐久も特別高いポケモンばかりではないので、中途半端になってしまっていた。 ミロカロスとユキメノコの使用感が特に悪かったため、いろいろと変更することにした。 ミロカロスは元々「ふしぎなうろこ+かえんだま」の物理受けとしていたが、思いのほかやけどダメージが痛かったので変更した。 ユキメノコも、「こらカムみがしば」型にしていたが、うまく機能させる力が僕にはなかったので、やめた。 あれこれ変更を検討していく中でエンニュートとクチートも変更することとした。かなり手間がかかったが、それで明らかに変わった。気になっていた火力も耐久も補えた。 モンスターボール級(ランク4)からスタート。 90戦45勝45敗で、なんとかマスターボール級までたどり着いたが、その道のりは長かった。
しかし、同じパーティで諦めずに長く続けたことでわかったことはいくつかあった。 回を重ねることで、相手が選出しやすいポケモンが見えてくる 裏の裏は考えない方がいい あれこれ考えすぎると結局混乱し、その後連敗しがち 「ここはさすがに交換だろう」くらいで十分 負けた時に、「こうしていれば勝てたかも」を考える 僕は特に選出が苦手との自覚があるが、80戦もする頃には一体目で相性の良い体面を作れることが多くなった。 残された時間もあまりなかったため、マスターボール級では10戦しかできず3勝7敗。
最高順位は6万台、最終順位は8万台という成績ではあったが、計100試合以内にマスターボール級での勝利も収めることができ、ポケモンたちにリボンをつけることもできた。 壁張り+みちづれ役。
相手が、火力高め・耐久低めのパーティで選出。 ドラパルトは抜けず、シャドーボールで沈む。
最速エースバーンも抜けない。必ず壁を張れるわけではないので注意して使う。
みちづれを読まれてダイマックスを切られることも多いが、先にダイマックスをさせることに価値があるケースもある。 元々イカサマを入れていたが、わるだくみに変更したことで3タテもできる高速アタッカーへと進化した。 本当はちょうはつやメロメロの効かない「どんかん」の方がいいと思うが、2体目育成したときに特性が「どんかん」でないことに気づいていなかった。とはいえ、エンニュートに向かってちょうはつを打ってくるような人には出会わなかったので、良いかなと。 紙耐久だが、アーマーガアやナットレイなど、有利対面を作れれば、相手が引く隙にわるだくみを積んで暴れられる。技範囲も結構広くて重宝した。 ダイマックスエースその1。ダイジェット・ダイナックルが使えるので、半端な物理アタッカーや、有利対面で積極的にダイマックスを使って能力を上げながら3タテを目指す。 (マスターボール級ではない時間が長かったからか)じょおうのいげんを知らない人も多いようで、先制技を失敗する姿も多く見ることができた。 このパーティを見て地面タイプを選出してくる相手は多いので、トリトドンやガマゲロゲを見たら選ぶようにした。 物理型のドラパルトくらいなら倒せるが、Aにあまり振れてないので、ダイナックルを積む前提で動かないとあまり活躍できない。 一応ダイジェット1回で準速ドラパルト抜き。 相手のパーティみて勝ち筋が見つけにくいときはとりあえず選出しがち。 さいみんじゅつでどうにか強引に有利な状況を作りつつ、ミラーコートで特殊エースを葬る。 ヒートロトムが来たらミラーコート。ボルトチェンジだった場合は後続にかなりの圧力をかけられる。ミロカロスを倒しに来たルンパッパをそのまま倒す、なんてこともあった。 ガオガエン選出読みで出して、初めからかちき発動して暴れる、なんてこともできたが、からぶりほけんの発動も、さいみんじゅつも、結局は運なので思い通りにならないことも多かった。さいみんじゅつ4回連続外しはさすがにへこんだ。 からぶりほけん発動後、最速ドラパルト抜き。 ※6/4追記
リベロエースバーンにはそれなり有利をとれるが、交代で受け流せるほどではない。ダイストリームなら確定2発だが、相手が上をとってタイプを変えてしまうので、厳しい。 オリーヴさんが持っていそうな、二面性のあるツンデレということでパーティ入り。雪女(メノコ)に対して二口女という妖怪つながりもある。 他5体ではギャラドスに勝てる気がせず、また、ミミッキュも厳しかったので、何とかなりそう(かつ、明らかにミミッキュ対策に見えないのがポイント、と思っている) とりあえず相手のパーティに、ミミッキュとギャラドスがいたら選出。両方いない場合は必須ではないが、バランスを見て。 ちからずく+いのちのたまからのかみなりパンチはドヒドイデもバンギラスも倒せるので結構強い。
また、鋼・フェアリーは刺さる相手が多く、ランクが上がるほど選出の機会が増えた。 基本的にはダイマックスを使うつもりはないが、あくびで交換を強要してくるような相手にはダイサンダーを使ってごまかすこともあった。ただしダイマックス技使用時にはいのちのたまダメージが入るので注意。 オリーヴさんの相棒にして、このパーティの要。 ダイマックスエースその2。 じゃくてんほけんが発動できそうな対面でキョダイマックスして戦う。 もともとタネばくだんを入れていたが、リザードンが倒せなかったのでロックブラストに変更。じゃくてんほけんなしだと火力が物足りないが、4倍弱店つけばなんとかごまかせる。立ち回り次第では厳しいが。 ドリュウズやホルードがわりと選出されやすいので、そのあたりがいる場合は選出する。HP満タンからキョダイマックスすればドリュウズやホルードの効果力な一撃を食らっても問題なし。じゃくてんほけんからのダイナックルで打ち取りつつさらにAを上げ、全抜きを狙っていく。 Sはくだけるよろい1回で最速スカーフドリュウズ抜き。 ※6/4追記 リベロエースバーンのダイサイコは、こちらもダイマックスすれば一発耐える。先に打たれたらじゃくてんほけん発動できるが、エスパータイプのエースバーンは、保険発動したダイロックでも50%ぎりぎり届かない(ダイアースだともしダイジェットだった場合に透かされてしまうので、ダイロック)。ただし、固定ダメージ6.25%と相手のいのちのたまの10%を計算に入れればなんとか相打ちくらいはできそう…。 もし初めからダイジェットだった場合は、ダイロックで抜群をとれるので、保険発動なしでも50%弱のダメージを入れられる。しかし、くだけるよろい発動しても、ダイジェット1積みのエースバーンは(準速でも)抜けない。防御も下がるので、低乱数2発で落ちてしまう計算。砂ダメージ考えると高乱数で落ちる。 相手がダイバーンから来た場合は、後攻ダイロックで天候も変え、その後くだけるよろいで上をとれるので何とか倒せる。2ターン目でダイサイコの場合は落ちてしまうが、やはり砂と珠ダメージで相打ちに持っていけそう。 先にダイジェットを積まれた場合は厳しいが、このパーティでは、エースバーンに暴れられたらどうしようもないので、うまく対面させて相打ちを目指すのがよさそう。 あれこれ書いたが、とにかく対戦ど素人からは抜け出せたので大満足。対戦の楽しみ方もわかったので、今度はマスターボール級4桁順位を目指してみたい(そしていつかもこう先生と当たりたいなー)。 また面白いパーティ作ったら記事を書いてみたい。 鎧の孤島も楽しみ~。 (…長くなりすぎた) 最後まで読んでくれた人、一部でもこの記事を見てくれた人、ありがとうございました。 よかったらオリーヴさんパーティ使って遊んでもらえたらうれしいです。対戦への思い(前置き)
剣盾は「対戦も楽しみたい作品」という思い
ポケモン対戦の感覚を身に着けるためにやったこと
レンタルパーティでランクマッチ
選出も交代もなしのしんそくシングル
パーティ決定して育成…と失敗
モチベーション維持に色乱数レイド
ランクマッチで試運転、育て直し
ひたすらランクマッチ
オリーヴさんパーティの紹介と立ち回り(レンタルパーティIDはこちら)
ユキメノコ
エンニュート
アマージョ
ミロカロス
クチート
ダストダス
今後について
最後に